茅ヶ崎徳洲会病院

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外科・消化器

患者様との対話を大切に、相手の立場に立った医療を心掛けていきます。

大腸のがんの死亡率は男性で3位、女性は1位で依然として増加傾向

日本の死因別死亡率の第1位は、がんです。中でも大腸がんの死亡率は一貫して増え続けており、2016年のデータでは男性で3位、女性は1位となっています。
死亡率が高い大腸がんですが、早い段階で見つけて手術や治療を受ければ、助かる病気です。そのためにも、検査を受けることが大切なのです。

大腸がん検診とされている便潜血反応検査には注意が必要

健康診断や人間ドックの大腸がん検診で便潜血反応検査を受けている方がたくさんいらっしゃいます。便潜血反応検査は早期発見の一つのきっかけになっています。便潜血反応検査の利点は、簡便で安く受けられることです。自宅で便を採取するのみですから、検体を大量に処理することができ、安価であることから、住民検診や企業検診などで広く採用されています。

しかし、この方法は精密検査には不向きとされています。出血があれば痔でも陽性と判定されますし、便を採取した時に出血していなければ、例え病気が存在しても異常なしと判定されてしまいます。大腸の早期がんの約5割、進行がんの約1~2割の人が便潜血反応で陰性になっている現状を考えると、この検査だけでは十分とはいえないことが分かります。便潜血反応検査結果が「異常なし」だったとしても、がんがないという保証にはならないのです。

大腸の検査は主に5種類の方法があります

大腸の検査には、前記の便潜血反応検査のほかに、精密検査として主に、注腸X線造影検査、大腸内視鏡検査、大腸3D-CT検査、大腸カプセル内視鏡検査という検査法があります。
注腸X線造影検査は、肛門に細いチューブを挿入して、そのチューブから造影剤や空気を注入し、X線画像を撮影します。大腸内視鏡検査は、先端にカメラを装着した細い管を肛門から挿入し大腸の内側を観察します。大腸3D-CT検査はマルチスライスCTという機器で腹部を撮影し、コンピューター処理によって大腸の三次元画像を作成して診断する方法です。大腸カプセル内視鏡検査は、水と一緒に飲み込んだカプセル型のカメラが消化管を通過しながら、大腸の内部の写真を撮影していく比較的新しい検査法です。当院では、便潜血反応検査、注腸X線造影検査、大腸内視鏡検査を実施していますが、保険摘要の問題から精密検査としては、大腸内視鏡検査が第一選択の検査となります。

どの精密検査にも便をなくす前処置が必要です

精密検査はどれも大腸に便があると観察できませんので、便をできるだけ取り除く必要があります。そのため、検査前に便を洗い流す処置をします。検査前日に下剤(便秘薬)を飲み、さらに当日何も食べずに塩水のような味のする腸管洗浄液を2時間かけて約2リットル飲みます。その後8~10回程度トイレに行き、便を洗い流します。どの精密検査もこうした前処置をしてから検査に進むことになります。

当院の内視鏡検査は心身への負担を最小限に抑えて受けることができます

自分自身の専門は消化器外科で、中でも大腸や肛門を主に診療して参りました。かつては1日に20~25件ほどの大腸内視鏡検査をやっていたこともあります。個人差はありますが、平均すれば1人10分ほどで検査が終了いたします。内視鏡機器自体の進歩もあり、以前に比べ大分楽に施行できるようになってきています。
また、大腸内視鏡検査を受けるにあたり、特に女性は抵抗を感じる方も多いと思います。当院では非常勤ではありますが女性医師が一名、大腸内視鏡検査を行っており、また、女性看護師が必ず立ち合った上で検査を実施しています。検査の際はお尻の所に穴の開いた検査専用の紙パンツを着用していただくなど、患者さんの心理的な負担を減らすようにしております。

40代になったら自覚症状がなくても内視鏡検査を受けましょう

排便に関する症状がある場合はもちろん、自覚症状がなくてもがん年齢と言われる40代になったら、一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。自分が何かおかしいと思った時が、検査を受ける時であると考えています。昨今、お仕事や家庭の事情で多忙の方も多いですが、先延ばしにしていると病気が進行するおそれもあります。がんが怖くて病院に行けないと言われる方がたくさんいらっしゃいますが、がんが怖いからこそ検査を受けなければならないのだと考え直していただきたいと思います。

医療スタッフ全員で患者様に寄り添える医療をこれからも続けていきます

当センターでは診断から治療まで一貫して患者さんを診ることができますが、積極的にセカンドオピニオン等も行っておりますので、小さなことでも遠慮せずにご相談ください。

プロフィール

橋本 雅彦 はしもと まさひこ
診療科
消化器センター・外科
専門医・認定医等
日本外科学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、大腸肛門学会指導医

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