透析センターのご紹介

透析センターのご紹介

当院は2015年の5月に旧茅ヶ崎徳洲会総合病院跡地に建て替え新しくオープンしました。建物は地上7階地下1階、病床数132床、透析センターは2階に位置し透析ベッド数は43床です。
透析ベッド数は、開院時15床、患者数の増加に伴い、現在43床まで増床しています。内2床は個室です。
9月5日現在の患者数106名、クールは月水金2クール、火木土1クール実施しています。患者様が安心して安全に透析を受けられるように、医師2名、看護師名、臨床工学技士13名、栄養士など、多職種が連携してサポートいたします。
合併症を伴った場合には、他科と連携を取り、患者様により良い透析生活を送っていただけるようにトータルケアを目指しています。

透析とはどのような治療ですか?

糖尿病や高血圧など腎不全の原因となる病気により、腎臓の機能が低下し慢性腎不全になります。慢性腎不全は回復の可能性はなく、末期腎不全に進行した場合は透析や腎移植をする必要があります。

透析とは、腎臓の元々の機能である体に貯まった余分な水分や電解質、老廃物を尿として体の外に排出するのが困難になった場合、人工的に体の血液を浄化する働きを代行する治療法です。

透析の治療法について教えてください。

透析の治療には、大きく分けて血液透析と腹膜透析があります。

血液透析

血液を体の外に循環させて、ダイアライザと呼ばれる人工腎臓を使用し、血液中から尿毒素、水分を除去する方法です。日本では、透析を行っている患者様の約98%が血液透析を受けています。

腹膜透析 ※当院では実施しておりません。

腹腔内に直接透析液を注入し、一定時間貯めている間に腹膜を介して血液中の尿毒素、水分を除去する方法です。血液透析に比べて病院に通院する回数など少なく、自宅や職場で対応することができます。ただし腹膜の透析膜としての寿命があることや消毒など手技の習得が必要となります。
※当院では実施しておりません。

当院では、透析患者様がより良い透析治療を受けられるように、最高水準の機器を揃えており、日本透析医学会透析液水質基準内の、全く無菌の透析液(超純粋透析液)を実現し、治療に使用しております。
また、患者様への透析治療の幅を広げるために、HDだけではなく、オンラインHDFやI-HDF(間歇補液)も選択肢としてご用意しています。

オンラインHDFの治療効果
  • 低血圧等による透析困難症の患者様に対しても安定した治療が行えます。
  • 透析アミロイドーシスの原因である、β2-ミクログロブリンの除去に優れています。
  • 透析患者様の痒みの改善が報告されています。
  • 足のイライラ感やムズムズするレストレスレッグ症候群に効果があるといわれています。
I-HDF(間歇補液療法)の治療効果
  • 治療中の血圧低下予防に効果があります。
  • 末梢の循環を改善し、筋痙攣を予防します。
  • 人工腎臓の目詰まりを抑えることによる各尿毒素の除去効率が上がります。

日常生活で気をつけることは何ですか?

透析生活を続けて行く上で、

適度な運動する

一日中寝ていると体全体の働きも落ち、特に筋力の衰えを回復させるには数倍の時間と努力が必要です。

適切な食事する

食事による調整が必要です。水分やカリウム・リンの増え方には個人差がありますので、患者様自身の目安をつかみましょう。必要時は栄養士に相談しましょう。
水分・塩分のコントロールも必要になります。

過剰なアルコール摂取や喫煙を控えましょう。
シャントについて

毎日音を確認しましょう。痛みや腫れがないかなども確認しましょう。
異常があれば、すぐに病院へ連絡しましょう。

などについて、普段から意識して生活する必要があります。

また、当院では患者様に体調管理をしていただくために、血圧手帳に記入していただいています。手帳には毎日の血圧や体重などの必要事項について記載していただき、患者様自らが意識して自己管理をしていただくとともに、病院側でも常に患者様の状態をチェックするように心掛けています。

ホームページをご覧の皆様に一言お願いします。

スタッフ一同、透析患者様が安全に透析を受けることができるように、細心の注意を払って取り組んでまいりますので、安心してお越しいただければ幸いです。

また、透析患者様が安心して、通院できるよう、透析患者様向けのサービスの一貫として無料送迎サービスを行っています。

患者様のご自宅まで専用車がお伺いしますので、お気楽に活用いただければ幸いです。
※茅ヶ崎市内限定となります。