医療コラム・レポート

医療レポートNo.11 健康診断で体を知ろう

人生100年時代、健康に長生きするため欠かせない、体の“車検”「健康診断」について茅ヶ崎徳洲会病院・健康管理センターに話を聞いた。

がん・脳血管障害・心臓病の三大疾患、肝臓病・糖尿病・高血圧などの生活習慣病は、日頃の不摂生の積み重ねによって引き起こされる。半日ドック、生活習慣病健診は、痛風・肝機能など気になる症状を日帰りで一度に検査ができるため「当院では夏休みなど年に一度定期受診される方も多い」と説明する。

「異常なし」に潜む病気の前触れ

健診において重要なのが、結果を踏まえた「再検査」だ。『精密検査のために病院を受診したが「異常なし」と診断を受け拍子抜けしてしまった』というケースもあるが、本来大切なのは、「なぜその数値が出たか」。病名が付かないことイコール「異常なし」ではなく、放置してしまうと、中高年になってから「取り返しのつかない症状」として表面化するのだ。多くの病気は早期発見が大切だが、まさにこの「異常なしと言われてしまう数値の“異常”」が最も早い病気の発見段階になる。

茅ヶ崎市では40~74歳対象に特定健康診査の補助を実施している。「(月)~(土)まで行っています。時間がない方にこそ受けていただきたい」と話す同センター。健診特化・予約制で健康管理の専門家が対応。異常時の相談も気軽だ。「地域のかかりつけ医としても、どうぞご活用ください」

タウンニュース(茅ヶ崎版) 2019.6.28号掲載